瀬とり の日記
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鬼を切る
2016.09.30
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子供の頃に体験した味覚や習慣、よく5歳までとか10歳までに染み付いたもの?大人になってもそれはその人を支配するとか?
私は人が握った物?が好きで、寿司やオニギリは大好物です。
亡くなった私の母親は料理の上手い人で、特にお弁当なんかは素人の主婦が作るレベルの味や色彩ではありませんでした。
もう亡くなって随分経つので最後に作ってくれた弁当を東京に帰る新幹線の中で食べたのはいつの事でしょうか?
おそらく私が料理人として、まだまだ未熟ながらもお客様に料理を提供してお代を戴けるのも子供の頃に培った彼女の料理のおかげなのかもしれません。
あまり母親の事を言うてると、また女房にマザコン!と罵られる(笑)のでこのへんで止めときます。
余談ですがオニギリとおむすび、何が違うのでしょう?諸説ありますが、鬼避けの紋様だか?お札だか?が三角形やから 鬼を切る で三角のをオニギリ、俵型のをおむすび と呼ぶみたいな話を聞いた事があります。
間違ってたら恥ずかしいからあまり他所(ヨソ)で言わんように(笑)
さて本日の旬魚は、島根の魚ですが ウッカリカサゴ 関西ではガシラ、なぜウッカリかと言うと この魚の命名をする時に偉い学者さんがウッカリこの魚の存在を忘れていて後で付け足したからウッカリカサゴとなったようです、何ともええ加減な。
そのウッカリは半身はお造りで、半身は煮付けますか。(結構高級魚)
あとは夏越しの香川のマゴチ、香川のハリイカはちよっと育ちました、五島の秋サバは〆て、淡路のサヨリ、赤穂のちと小さいシャコ、鳥羽のエライ高い鳥貝、香川のサザエ、長崎のヨコワといったところ。
焼き物はマゴチのカマ、サヨリ、サワラの幽庵焼き。
なかなかバラエティーに富んだラインナップ、仕込みが大変楽しくなりそうです。
ハモはここ数日やってませんが、どうですか?
もうお腹いっぱいですかね? また来年?落ちハモもいく?
面白いもので、ハモを用意してる時に以前ハモをリクエストされた方は見えない、ハモが無い時に限って見えられて ハモ無いの? と言われます。(笑)
なんともまぁ、うまくいきませんわ。