瀬とり の日記
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我が意を得たり
2016.11.13
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随分昔の話しですが、私の好きな中国料理のコックがいまして、あまりに美味いので
駄目元でレシピを聞いたら、彼は私が料理人だと知ってるにもかかわらず簡単にレシピを教えてくれました。
不思議に思った私は何故教えてくれるのか?と聞くと彼は、手順や材料を口頭で伝えただけで僕と同じ味が出されたら、それは僕が腕が無いということと言いました。
正しくその通りで、料理人達は長年の経験や繰り返しで微妙な火加減や時間を調整し、五感全てを使って料理を作ってるんですね。
同じ物を10回作った人より100回 1000回と作った人の方が上手く作れます。
きっと彼は、〈やってみろよ!僕と同じ味が出せるわけがない!〉と思ってたんでしょうね。
実は私も結構簡単にレシピとか教えてしまいます、私はそんなたいそうな事は思いませんが、もし家庭で作ったら上手くいかないでくれ!とは思います。
なぜか?そんなん家庭で同じ味出されたら瀬とりに来る意味無くなりますから(笑)
家で再現できないから、スーパーで売ってない魚だから、それが外で食べる意味ではないでしょうか?
さて本日は、春から秋までが旬のマコガレイは香川から、かなりの大物 美味いっすよ。
周年味の良い香川のマゴチ、香川のチヌ、秋が旬の香川のコマタアジ、淡路のサヨリ、
香川のアオリイカ、備讃瀬戸の底引きにかかったタイラギ、根室のホッキと厚岸のツブは化け物クラスの大物。
珍しく愛知のアオヤギは ぬた に使います。
焼き物は五島のサバの塩焼き、マゴチのカマ。
メニューも一新、暖かいもの取り揃えております。
是非瀬とりにお立ち寄り下さいませ。