瀬とり | 日記 | 嬉しくも悲しいかな?

瀬戸内直送の鮮魚、西日本の銘酒。リーズナブルな和食屋 、落ち着いた雰囲気でお一人様でも。

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瀬とり の日記

嬉しくも悲しいかな?

2017.12.29

本年度の魚のみの仕入れ、おおよその原価率が出ました。
とてもやないけど人に言える数字ではございません。
もし私が申告を個人ではなく税理士を雇っていたら、
〈あんた!アホちゃいまっか!?〉と間違いなく言われるでしょう。
奥様にも内緒、墓場まで持ってこ。
でもこれは結果的にセトラーの皆様に良い魚を適正な価格でご提供できたという証。
以前のブログでも触れましたが、私は瀬戸内産の赤ナマコを使っています。
私流の独特の仕込み方で、二段仕込みとでも言いましょうか?大変お手間がかかる代物です。
幸せな事に沢山のお客様が絶賛してくれます。
もう休みに入るので今年は持っている分が売り切れたら終売にしようと思っていました。
残り一人前でセトラーのお客様が今年中に必ず食べるのでキープしてほしいとの事。
勿論OKで、メニューから削除すればいいだけで。
ところがどっこい、ご予約のお電話をくれたお客様、その際に〈ナマコありますよね?食べたい!〉との爆弾発言?(笑)
思わず私、ありますよ!とお応え。
てなわけで この年末にめでたくナマコを仕込む事となりました。
また別のセトラー様は〈正月用にナマコを持ち帰りたい〉とおっしゃっていましたが、その時は仕込むつもりが無かったのでお断りしたのですが、お分けできますよ〜お持ち帰りくださいね。
手のかけた料理をお褒めいただくのは大変光栄な事、魚は勿論ですが炊いたものとか褒められるとホンマ嬉しいですね。
貸切の際にお料理を崩し懐石でお出しするのは、普段〈あの親父は造りしか引けないボンクラや〉と思われたくない私の小さな意地とプライドからなのでしょうか?
ナマコは縁起物です、特に関西のお正月には欠かせません。
その形が米俵に似ている事から、五穀豊穣の願いが込められているからですね。
さて今年の瀬とりの営業も残すところ後2日、では本日のお子たちのご紹介。
休み前にホンマはこんな大層な魚買いたくなかったのですが、白身が少なかったこともありますが、何よりも最後に瀬とりに見えてくれるお客様に良い魚、美味い魚を食べて欲しい一心で清水寺からダイブ。
売れ残ったら私の正月の飯は毎日この子になるやも?
その子は今季2度目のゴマクエ、愛南から一本買い!
小鍋立てにもこの子をふんだんに使います、大盤振る舞いでいくので、お造りも小鍋も是非ご賞味くださいね。
他には瀬戸内の赤ナマコ、前回使って非常に味の良かった落石のバフンウニ。
玄界灘のケンサキイカは年末値段(泣)、香川のタイラギ、宇部のトリ貝、香川のマダコ。
天然真鯛の昆布〆、天然ヒラメの昆布〆、長崎のホンヨコの漬け。
煮付けと焼き物はゴマクエのカマ、五島の脂ノリ抜群のサバ。
最後の最後にかなりの高級ネタのオンパレードとなりましたが、終わり良ければ全て良しで〆ましょう。
では今年ラスト二日間、皆さま是非お顔出してくださいませ。

嬉しくも悲しいかな?

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