瀬とり の日記
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座右の銘
2018.02.02
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武士は切腹などでこの世を去る時に辞世の句を詠みます。
実は既に私は辞世の句なるものを詠み持っています。
たまに座右の銘とか聞いたり聞かれたり、本来一つなのでしょうが私は二つあって、
継続は力なり と 芸は身を助ける の二つ。
この料理の世界にゲソをつけたのが16歳、私の卒業した高校はなかなかの進学校(あの有名な楽天の社長は私の一つ上の先輩)で、その当時から反逆児(笑)?だった私はご法度のアルバイトを毎日学校が終わってから8時間も働いていました。
別に元々料理に興味があった訳ではなく、たまたま皿洗いのアルバイトを募集していた明石の日本料理店に入ります。
ところが皿洗いではなく料理の方をやらされたのが始まり。
実は私 ちょっとした特殊技能が二つありまして、勿論一つは料理。
もう一つは詳細は言えませんが(器用貧乏とか、どちらか片手間とか思われるのが酷く嫌なので)、今後も言いませんが(笑)、24歳〜42歳まで そちらの技術でお金を稼いでいた時期もあります。
最近たまに寂しい?哀しい?ことがあるのは、私が料理と違う方の仕事をしていた時にウチの奥様と知り合い結婚したので、彼女が もう止めるんや?もう見れないんやね、と言う時ですかね。
瀬とりのお客様の数名かは知っている方もいらっしゃいますが口止めしております(笑)。
以前に私の昔の仲間が瀬とりに来た時にバラされて少し広まってしまったのですがね。
一言言う時ますが真っ当な仕事ですよ。(笑)
正直言って今の仕事が一番楽しいかな?まだまだ安定しない店ですが精進しております。
私はどんな業種でもプロが大好きで、自分の仕事に誇りを持っている方が大好きです。
職業に貴賤はございません、板前より政治家が偉い事もないし 板前がお弁当屋のおばさんより偉い事もありません。
営業の方も事務の方も職人さんもドライバーさんも、とにかくプロが好きです。
私も皆様にプロだねと言われるよう日々努力します。
さて買い付け日の昨日は西日本は天気が悪かったみたいです、いつもより若干魚種が少な目で大物ばかりになりました。
天然真鯛は2キロオーバー一本買い、香川から。
寒サワラは備讃瀬戸のもの、4.3キロの半身。
長崎から初ガツオですねこれは、4キロオーバーを半身。
徳島のモンゴウイカもキロオーバー、厚岸のマツブも700gと ここまで大物ばかり。
他には備讃瀬戸のタイラギ、瀬戸内産 香川のコハダは軽く酢洗いで。
西海の初春はこの子、高知のノレソレ。
本日は焼き物は前述のサワラをシンプルに塩焼きにしますか、脂が乗っているので塩焼き旨そうです。
サワラのカマと真鯛のカブトも焼けます。
煮付けは真鯛の大きなカブト。
得意の変化球はございませんが魚はかなり良いですよ。
ではこの週末 瀬とり でお待ちしております。
