瀬とり の日記
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捨てる神あれば拾う神あり
2018.03.09
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数ヶ月前の事、飲食界に激震が走る事件が。
ある居酒屋で貸切の130名による宴会を受けたのですが、当日時間になっても誰も来ない。
店長が幹事さんに連絡をすると、ダブルブッキングしており既に他の店で宴会を始めているのでキャンセルにしてくれと。
ドタキャンどころではありません、これはめちゃくちゃ。
泣きながら店長がツイッターでその事をツイートすると、なんと常連のお客様がわざわざその用意していて途方に暮れていた料理を食べに来てくれたのです。
まぁなんともええ話。
瀬とりのお客様はもし都合が悪くなってキャンセルになる時もちゃんと数日前にご連絡してくれます。
でもこの3年で3回ほどの当日ドタキャンがありました。
そのうち2組はドタキャンではなく、当日に人数が半分に。
問題はコース料理だったので、やはりご用意していた料理が半分無駄になります。
幸いその日に見えた他のお客様が喜んで食べていただけたので結果オーライ問題なし。
そのお客様は現在もヘビーユーザーの方なので、当日にその旨を聞いた時に 私はグズグズ言わず ちっぽけな男気を見せ 一言「大丈夫ですよ、これからもご贔屓に」。
損して得取れですね。
あそこで私がゴネていたら今に繋がっていないでしょう。
ただ残りの1組だけはいただけません、当日20分前に全く悪びれる様子もなく 電話でぶっきらぼうに キャンセルの一言。
その日は他にも予約が入っていて、その方にご用意したお席の為、他の数名のお客様をお断りしていたのです。
さすがの私もこれは笑えません、今でもその方のお名前と電話番号は電話機のそばに貼り付けてあります(笑)。
二度とその方の予約は取らないでしょう。(笑)
瀬とりは9人くらいで満席の小さい店ですからね。
儲かったら近くにテーブル席だけの2号店、瀬とりビヨンドか瀬とりエボリューション(笑)でも出しますか?
ははは、いつの事やらね、この原価率なら当分無理ですわ。
さてさて西も東も大荒れ、大時化で買い付けは苦労しました。
本日は瀬戸内以外のお力をお借りして変化球で。
白身は全て内海物、香川の天然ヒラメに備讃瀬戸の寒ボラと香川のチヌ。
紀淡海峡のサバはシメサバで。
兵庫のイワシはタタキかなめろう。
浜坂のホタルイカ。
網走の天然ホタテ貝柱と香川のニシ貝は人生最高値!ニシ貝のくせに!
それだけ魚が少なくセリで値がつり上がったんでしょうね。
少々時期を外してるか?(本来は晩秋から真冬)でも魚は良さげなアカカマスは高知産、塩焼きで。
瀬とり初お目見え(笑)なんと千葉産の金目鯛、恐ろしい値がついていましたが魚種も少なかったし たまには ええかな?と思い買いました。
そのキロオーバーの金目鯛は煮付けでもシンプルに塩焼きでも、お造りに出来る鮮度ですが、私個人は金目鯛は火を通してナンボやと思っているので。
桜がビックリして咲くんやないかと思うくらい暖かくなったら、いきなり寒くなったり。(雨だけは堪忍や!)
まさに三寒四温、ようよう春が近づく。
では週末お待ちしておりまする。
