瀬とり の日記
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得てしてこんなモン(笑)
2018.08.31
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おそらくこの週末はセトラー達は日曜のアレに向けて調整?(笑)
そんな時に限って素晴らしいお子が顔を出すもの。
幻のカツオと呼ばれる迷いガツオ、境港で揚がった4Kgの超レア 超極上が買えました。
瀬とりでも過去にほとんど買えていません(2?3回?)、一本しか出ていなかったのを香川の卸の彼は私の為に取っておいてくれました。
私は彼のそういうところが好きです、日曜のアレの影響で週末セトラーの足が遠のくのを承知で即決 一本買い。
間違いなくこのデカいカツオを売り切る事は無理でしょう(笑)。
ではもう少し迷いガツオのお話をしましょうか。
カツオは通常黒潮に乗って太平洋を北上します。
ほんとにわずか、マグロやブリに混じって日本海を北上するカツオがいます、それが迷いガツオ。
冷たい日本海の海を泳ぎ豊かな餌を食べたその迷いっ子は身が引き締まり、全身に極上の脂が乗り通常のカツオとは全く違う子になります、結構レアなんですよ。(ホンマに食べて欲しいけどねぇー)
今季初がもう一つ、ツルになったらソゲにいけ。
なんの事か分かりませんよね?これヒラメの事なんです。
ヒラメはご存知の通り 寒ビラメと言われるように寒い時期の魚です。
よって私は暑い時期のヒラメは絶対に使いません、暑い時期に脂が落ち 身がツルツルになるので そういうヒラメをツルと言います。
ただ暑い時期でもソゲと言って1Kg以下の小さなヒラメは結構旨いものなのです。
だからツルになったらソゲにいけ、ですね。
本日は香川の兄ちゃんオシの1Kg弱のヒラメも買い付けました。
まだ早いやろ?と言ったら、「いやいやおやっさん、よう肥えて魚いいですよ」
もちろん信じます。
他には鮮度抜群の紀淡海峡のサバ、香川の天然真鯛。
高値やったけど仕方ない、玄界灘のケンサキイカ。
備讃瀬戸のサヨリ、小豆島のハモ。
久しぶりに大きな大きな香川のサザエ。
煮付けは鯛のカブト、迷いガツオのハラスとアラ。
焼き物には絶好調のスズキ(笑)。
得てしてこんなモン、間が悪くええモンが買えます(泣)。
あまりご無理はせんといてー、でも食べて欲しいけどねぇ。
本日早朝、こちらの市場になんと明石鯛が鎮座ましまし。
思わず足を止め見入ってしまいました、買いたくてしょうがない衝動に駆られましたがアカンアカン 香川の鯛買うてもてる。
卸の社長が「瀬とりさん!明石鯛ですよ」値段もさることながら600Gと小さい。
私が「あらー、可愛い 小さいな」と言えば社長が、「明石鯛ですよ、高くて高くて」
そんなん知っていますよ、社長にこう言いました「私 明石育ちの板前なんです」社長は「えっ?!」後ろ髪を引かれる思いで市場を後にした私でした。
次の日曜日は終日貸切となります、翌日の3日の月曜は臨時休業となりますのでご注意下さいね。
では食べるのはもとより、魚と戯れるのが大好きな瀬とりの親父でした。
