瀬とり の日記
-
海の男はよー
2019.10.22
-
近年なにかと騒がれる密漁問題、規模の大きいものでは漁場を中国に売ってしまい困った北朝鮮の漁師が日本の海域で漁をしてエライ事になっていますね。
そもそも密漁とは?なんで漁師は獲ってええのん?
ザックリ言うと、漁師さんは漁業権(漁業法による漁業免許制度、資格審査委員会の許可)というライセンスを持っています。
これを取得するには各地漁協の組合員となり、審査は当然ですが お金もかかりますし、年間90日以上操業しなければならないとか、乱獲をせず資源を残し自分たちが食べるのではなく第一次産業に徹するとか色んな決まり事があり全てをクリアして漁業権は取得できます。(かなりザックリ言っています、実は私も中学卒業の時に実父の叔父の漁業権{「株」と言っていました}を継げるから漁師やれば?と言われた事があります)
ちなみに現在も私の実父の母方(ワシのお婆さん)の家系は明石の漁師です。
そんなわけで漁師さんは許可を受け海を守り第一次産業従事者として消費者に海の幸を提供しているのであります。
では次のうち密漁になるのは?
海水浴中に見つけたサザエを獲った、浜辺に流れついている海藻を獲った、何本もの釣り竿を使い大量の魚を釣った、泳ぎながらモリで魚を突いた。
どうでしょうか?
簡単に言うと泳げるモノに対しては密漁にはなりません、泳げるモノ?魚でんな。
ただし獲り方に問題があります、釣りはOKです、装備をつけない泳ぎでのモリなどもOK、例えば網を使ったり酸素ボンベを装着したり水中銃を使うなどはNG。
基本的に貝類を獲ればほとんどが密漁になります(さきほどの話で貝は泳げません)、これにも少し規制があって「商品、食用として売られている貝類に限る」とあります。
ザックリ言うと漁師さんが獲って色んな人達を介して最終的にスーパーや市場などで売られているモノは獲ってはいけないとなります。
逆に言うと食べない貝類は密漁にならない事になりますね、気をつけないといけないのは「ここの土地では食べないが、ここでは高級貝」なんてものもあるので注意は必要。
基本的海藻類は流れ着いたものでも獲ってはいけません、私の実家明石では春になるとどこからか?物干し竿の先に釘を何本も打ちワカメを根こそぎ獲っていくオッサンが浜に現れますが、あれはマジ密漁ですから!
漁師とかが海藻を獲るときは資源の事を考え株を残したりして獲っていますが、オッサン連中はその名の通り「根こそぎ」獲ります。
海藻類は魚の産卵に欠かせないもの「根こそぎ」はあきまへん。
あくまで「釣り」も地元の漁協や漁師さんのご好意でやらせていただいているもの、マナーを守り釣り場や海を汚さずゴミは持ち帰りましょう、オシッコは大丈夫です。(場所によっては釣りも禁止されている区域もあるので注意しましょう)
では本日も色んな方の手を介して遥か西海から国立市に届いたお子は?
高知は甲浦のカツオ、日戻りのええやつ。
香川の天然ヒラメとマゴチ。
鹿児島のキビナゴ、宇和島のシマアジ。
カツオとシマアジはリューキューも。
香川のモンゴウイカとニシ貝。
焼き物に能登の極上カマス、この時期が一年で一番旨い時期。
煮付けに天然真鯛のカブト。
木曜日は定休日となります、お待ちしております。
