瀬とり の日記
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春告魚
2020.04.05
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春を告げる魚と書いて現在は「メバル」ですね。
実は昔は「ニシン」だったのですが、この「ニシン」ある時を境に日本近海(東北から北海道の日本海側が漁場)全く姿を見せなくなりました。
「ニシン御殿」や「石狩挽歌」など有名ですね。
作曲家の「なかにし礼」さんの実兄との実話を描いた映画も「ニシン」にまつわる悲話でした。
「メバル」と一言で言っても沢山種類があってスーパーなどでよく見かける「ウスメバル」沖合いにいる「アカメバル」瀬戸内の高級メバル「クロメバル(オキソ)」、瀬とりでもこの時期お目見えする瀬戸内海の超高級魚「タケノコメバル」。
同じカサゴ科なので地域によっては「ソイ」や「カサゴ(ガシラ)」もメバルと呼ぶこともあります。
「タヌキメバル「キツネメバル」は「タケノコメバルやクロソイ(マゾイ?)」の事やかなかったかな?(ちと忘れた)
本日なかなか珍しい(こちらでは絶対に手に入らない)お造りを。
瀬とりで煮付けや焼き物に使う瀬戸内の春告魚「オキソ(クロメバル)」、《なんや?しょっちゅう使ってるやん!?》とセトラーの声が聞こえてきそうですが?驚くことなかれ本日の「オキソ」生簀に泳いでいた活けものを神経抜いてもらい、更にそのサイズ一尾500g!これはデカい!春を満喫してくださいませー!坂出で揚がった子でおま。
小ぶりながら鮮度抜群の香川の地サバは志度で揚がりました、軽く〆て。
他には備讃瀬戸のサヨリ、富山湾のブリブリっのホタルイカ。
土佐佐賀港の歯ガツオ。
玄界灘のケンサキイカ、備讃瀬戸のタイラギ。
香川の天然桜鯛、同じく香川のハネ。
焼き物も特選!高知は須崎のアカカマス、天然真鯛カブト、歯ガツオのカマ。
煮付けは天然真鯛カブトと境港の大羽鰯生姜煮。
この騒動で店はヒマでもええモン買えるタイミングは容赦なくやってきまんな。
正直大きめの白身などは骨を外さないでうまく使えば何日か使える、どころか逆に旨味は出てきます(身はさすがにイカりませんが)、逆に小魚などは2日で使えないともうどうしようもなく絶対無理使いをしない私は(焼き物などにも回しません)ゴメンちゃいってなる時もよくあります。
ヒマな時期やから品数や仕入れを控えたいのですがメニューのバランスを特に気にする私は自制心が阻まれます。
ひっそりと慎ましく営業しています(小声で(笑))、よろしゅうね。
