瀬とり | 日記 | 姿と味は対極?

瀬戸内直送の鮮魚、西日本の銘酒。リーズナブルな和食屋 、落ち着いた雰囲気でお一人様でも。

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瀬とり の日記

姿と味は対極?

2020.06.28

昔々、様々な理由で不漁が続いた時に漁師たちは山の神にお供えをしてお祓いをしたそう。
何故海の事やのに山の神?それは知らん(笑)
山の神は女神でたいそうな「醜女」だったそうで漁師たちは更に(笑)醜い魚をお供えしたそうな、その魚は?「虎魚」オコゼなんですね。
夏の超高級魚のオコゼ、背ビレには猛毒があり満潮に刺されると次の満潮まで痛みが引かないと言われます。
幼少の頃から実家の真ん前の海で毎日釣りに明け暮れていた私、生まれて初めて釣った魚が「ハオコゼ」で嬉しさのあまり掴んでしまい強烈な痛みに見舞われました。
何故か刺された指にオシッコをかけていた私??蜂に刺された時の対処法(笑)。
瀬とりでも夏によくオコゼは使いますが、この話の流れでは本日の旬魚にめちゃええオコゼが買えたと思うやろ?ホホホ今日は無い!
ヤフーニュースで面白い記事がこれまた猛毒を持つ魚で有名なフグ、その仲間にキタマクラという種がいます、食べたら最後「北枕」なのでそのまんまですが、近年水中カメラマンの方々がウツボがキタマクラを丸呑みする映像を公開しているようで。
とある海洋学者さんの研究ではどうもウツボはフグ毒「テトロドトキシン」を無毒化する抗体を持っているようで、これが何が凄い事かと言うと??そのウツボの抗体からフグ中毒にかかった人への解毒剤を作る研究をしているそうです。
「テトロドトキシン」は強烈な神経毒で全身の神経が麻痺し呼吸も出来ず心臓も停止し死に至ります。
冬にたまに瀬とりでも香川のブランド河豚「サヌキデンブク」を使いますが、これも別名「ナゴヤフグ」と呼ばれ、いわゆる洒落で名古屋は昔「尾張」と呼ばれていまして「尾張」と「終わり」をかけて毒に当たれば終わりという意味。
関西で河豚の事を「テツ」と呼びますよね、鍋は「テッチリ」薄造りは「テッサ」この「テツ」は「鉄砲」の事で同じく洒落、鉄砲に当たれば死ぬって事です。
散々オコゼと河豚の話を長々としましたが本日の仕入れには全く関係ございません(笑)チャンチャン。
ではご紹介。
すごくよく肥えた形のいい2キロを超える高松のマゴチは夏の代表旬魚、お造りに薄造り。(オコゼに負けず劣らずブサイク)
三本松の活〆のサバは鮮度がいいので軽く〆て。
長崎のケンサキイカ、厚岸の大きなマツブ、常呂の天然帆立貝柱。
根室のバフンウニ、小豆島の胡椒鯛。
函館で揚がった10キロのホンヨコは背側を4分の1、これ魚いいですね。
焼き物は前述の大きなマゴチのカマ、高知の梅雨イサギの一匹付け。
煮付けに羅臼の吉次と浜田のオオバの生姜煮。
ジメジメ蒸し蒸し、鬱陶しいですがキリッと冷やした吟醸酒でお造りなぞいかが?
ご来店の際は必ずご予約かお電話でご確認をね、お待ちしております。

姿と味は対極?

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