瀬とり の日記
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C&R
2022.08.02
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8月でんな「ニッパチ」と言って、飲食店が一年の中で最もヒマになる時期です。
言うても、ウチはいつもヒマですが(泣)。
毎年の事ですが、この暑い時期の魚の買い付けは苦労します。
生簀にあげようとしたら死んでしまったり、朝〆のはイカらないし。
昨日は台風の影響とこの猛暑で魚も少なく『なかなか決まらない』で卸の兄ちゃんと「あーでもない、こーでもない」。
魚もそうですが、卸の兄ちゃん自身もバテバテで元気ない。
瀬とりは彼の尽力あってこそ、倒れないでね。
スポーツフィッシング、よく言う「キャッチ アンド リリース」。
釣った魚をリリースする際、取り扱いに気をつけて。
魚を素手で触ると、人の体温は魚には高すぎて「火傷」をし、リリースしたあと死んでしまう、よく聞きます。
スポーツフィッシングをするアングラーは魚の下唇とかを持ってなるべく触らないようにしていますね。
これはこれで正解なのですが、実は魚の身体を素手で触ると魚が火傷するというのは間違いのようです。
季節にもよりますが、海水温と人間の体温の差が10度くらいだとしましょう。
人間に体温より10度高いお湯が部分的にかかっても死ぬどころが火傷さえしないかも。
魚も人間が触ったくらいでは火傷はしません。
ではなぜ素手でつかんだりしたらリリース後に魚は死んでしまうのでしょうか?
海や川や湖には魚を脅かす細菌や寄生虫などがゴマンといます。
魚はそれらから身を守るため体表に「ヌメリ」をまとっています。
素手で触るとその「ヌメリ」が取れてしまい、そこから病気になったりして「やがて魚はサンタマリア」になるようです。
私は海釣り専門、釣った魚はほとんど食べていたので、あまり考えた事はなかったですが。
もし食べたりしないのであれば、優しくリリース、これええ事ですね。
言うても、釣り上げた魚が毒魚だったりしたら「オモイックソ頭踏みつけの術」でしたがね(笑)。
さてうだる暑さの中、なんとか揃えた旬魚は?
播磨灘のアコウ(キジハタ)。
香川庵治の天然真鯛。
函館戸井の本ヨコワは「おつまみ漬けマグロ」に。
淡路福良のハモ。
観音寺のニシガイ。
噴火湾の帆立貝柱。
福岡のケンサキイカ。
焼き物に宇和島のシマアジ。
鯛のカブトは煮付けに。
外に出るのも億劫になるくらいの暑さですが、どうか一つお顔見せてくださいな。
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