瀬とり の日記
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マナなのカナ?
2022.09.25
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『西海に鮭なし、東海に真名鰹なし』と言われるように「マナガツオ」は西日本ではポピュラーな高級魚ですが、東日本の市場などではほとんど並びません。
西日本、特に瀬戸内海でよく獲れ、瀬戸内産が最も良いとされます。
「マナガツオ」と言っても「カツオ」とは全く関係なく、姿形も味も身の色も違います。
これ魚の世界(笑)ではよくある事で、例えば「鯛」。
以前このブログ上でも触れましたが「鯛」と名のつく魚の9割以上はタイ科の魚ではありません。
形が似ていたり、なんなら色が赤いだけでタイと名付けられています。
アマダイ・キンメダイ・イシダイ・アコウダイ・コブダイ・オナガダイ・メダイ・アオダイ、もうあげたらキリがありませんが、これ全部タイと名のつくタイではない魚です。
マナガツオに関しては少々逸話がありまして、その昔「カツオ」の獲れない瀬戸内海の民の負けず嫌い精神が「カツオよりもっと旨い魚がおるんや!こっちが真のカツオ、真名鰹や!」と訳分からんこと言うたとか言わんとか?
真似鰹なんて少し小馬鹿にされた不名誉な字を当てられたりもします。
ちなみにマナガツオは「エボダイ科」の魚。
でも、エボダイも鯛と名のつく鯛ではない魚。
(笑)あーややこしいでしょ?
そんなんは置いといても、とにかく旨い魚で、瀬とりでは「ここら」でなかなか食べられないお造りも出したりしますが、やはり火を入れた方が一層旨いですね。
本日は香川は三本松で揚がった活〆のマナガツオを「幽庵焼き」と「煮付け」でご提供いたします。
マナガツオの煮付けなんて食べたことないでしょ?あのとろけるような全身トロのような身で熱を加えても締まらないし身離れも良いので「そりゃ旨いでしょ」。
漁師はめっちや甘辛く炊いて、飯をかきこんでいましたね。
他には、香川庵治のイシガレイ、マゴチ。
高知の本ガツオ、こっちは例のカツオ、赤いやつ(笑)。
長崎のケンサキイカ。
噴火湾のホタテ貝柱。
アイルランドの本マグロは「ブツ」で。
唐津のコハダ酢洗い。
久しぶりにタコを炊きました。
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