瀬とり の日記
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可哀想な呼び名
2022.10.23
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魚の呼び名には可哀想なやつもありまして。
『エボダイ』は本来『イボダイ』で、イボはどうなん?てな訳でエボダイと呼ぶのが一般的。
カサゴの仲間に『ウッカリカサゴ』というのがいるんですが、これはお偉い学者さんがウッカリ他の個体と同種だと勘違いしていたから。
これから正に最盛期のカワハギ、西日本ではなんと『ハゲ』、キャー!丸ハゲにウマヅラハゲ、なんとも可哀想、いや「ジェイソン ステイサム・ブルース ウイルス」かっこエエ。
『チヌ』黒鯛の幼魚なんて『チンチン』とか『ババタレ』、ちなみにババは関西弁でウ○チのこと、タレは漏らすという意味、もう最悪。
ウシノシタ『牛の舌』そのまんまやん。
オコゼの『オコ』は醜いという意味、別名『山の神』山の神は女性でたいそう醜女だったから、めちゃくちゃ旨いんやけどね。
カサゴは『笠子』これ皮膚病の意味。
ダンゴウオ、そのまんま(笑)ちなみにダンゴウオの卵は着色・塩漬でキャビアの偽物です。
他にも時期外れの旨くない魚なんて『猫またぎ』なんて言われることも。
地方名や通称がほとんどですが『ウッカリカサゴ』と『イボダイ』は正式名称ですよ。
さてカワハギですが、その名の通り外側の鮫のような皮を手で剥ける(ハグ)からなんですが、内側にも身皮と呼ばれる薄い皮があります。
とにかく寒くなる時期から肝臓が肥大して、お造りの身と肝臓を一緒に食すと「こりゃまた美味」。
元も子もない事言うと身だけに関しては夏の方が旨いんですがね。
本日の丸ハギはバリバリ生簀で泳いでいた「泳がしモノ」香川は庵治から。
根室のタラのシラコはポン酢と天ぷらで、ちなみにお腹いっぱいのことを「たらふく食べた」と言いますが、これもタラのお腹が冬に真子や白子でパンパンに大きくなる様子「タラフク・鱈腹」からなんですよ。
他には高松のサヨリ。
庵治のアオリイカ。
師崎のタイラギ貝。
青森のメジマグロの漬け。
香川庵治の天然真鯛。
香川庵治の天然ヒラメ昆布〆。
結構「冬 冬」のラインナップになってきましたね。
あっ!タタやん、先日せっかくお電話くれたのに上手くいかず本当にゴメンなさい、失礼いたしました。
お忙しいと存じますが、お電話お待ちしております。
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